あ。
エースは気晴らしにと街を歩いていた。
理由なくふらふら。
まあ、空腹を埋めるためでもあるが。
いい加減ふらふらするのは止めようと食物のいい匂いに誘われ、その匂いを漂わせる店に入ろうと、足を踏み出す。
すると、突然腕が伸びてきてエースを捉えた。
――自然系なのに!?海楼石か!?
自然系なのに腕をがっちり掴まれた。食い込むくらいに。
そこから血が滲んでくる。
手首の方には海楼石で作られただろう手錠が回されていた。
エースは突然伸ばされた腕に引っ張られた。
誰もいないような路地裏に。
「っそ!!離せ!!」
「暴れていいのか?自分のおかれた状況を考えてみやがれ」
「は……!?」
周りをみれば、複数の男。しかも、海軍の制服を纏っていた。
「てめぇ…!!!」
「おぉっと、暴れていいのかぁ?」
「お前なんかは、一発で死刑だぜ?」
「されたくなきゃ、暴れんなよ」
エースは心の中で、悪質な野郎共に絡まれた、と意外に冷静だった。
死刑と言われてもそれなりの覚悟はできているつもりのエースだが、今捕まったらモビー号のみんなの迷惑になるから、とそこはぐっとこらえ、大人しくするしかなかった。
「はっ…いい子だ」
「……っくそ!!」
男共は早速エースを貪り始めた。一人はエースの右の乳首を一人はエースの自身を。全てをここぞとばかりに攻めたてる。
エースは悔しくも感じて朦朧とする意識のなかで、男共のおおよその人数を数えた。
のべ5人ばかり。
エースは聞こえないくらい小さく舌打ちをうった。
「っあ…!!」
反応したくもないのに繰り返される腰の疼き。何よりも中心に熱が集まっていくことが何よりも悔しい。エースはそんな体を呪った。
「あ、あっ…!!…やめろ…っはぁ!!…っく、そ…」
男共は今度はエースのアナルを指で刺激をし始めた。
穴の周りを指でなでたり。
高く持ち上げられた腰がいたい。何よりそれを支える背中が痛かった。
「もういいだろ…?」
「っ!!!!」
瞬間、腰のあたりに激痛が走る。あまりの痛みで目を見開いた。
下手くそに腰をがつがつ突く男はエースにとって滑稽だったが、それに感じている自分より何倍もましだと辛い心でそっと考えた。
「あ、っあ…。んっ…ああっ…ゃ、め…っ!!」
男が中に生暖かい精液を注いだ。
――気持ち悪い…。
気持ち悪さと嫌悪感で吐きそうになる。
エースはひとりの男が終わって取りあえずは安心した。これで終わった、と。
しかし、周りにいた男共が、次は俺だの何だの言っているのが聞こえた。
「はぁっ…!!あ…っ!!…も、やめ…て、くれ…!!」
精液を注いだら順々に行為は終わることがなかった。
気が付いたら当たりは真っ暗になっていた。どうやら男共はそのままにして帰ったらしい。まだ、精液のぬめっとした感じが腰のあたりに残る。
服も散らばったままだし、なにより精液特有の臭さが残っていた。
このままじゃ街も歩けないと落胆するエース。
―――何でこんなことに。
エースにはマルコという列記とした恋人がいる。何度もマルコに注意しろと言われていたのに。
マルコの注意を省みずにふらふらしたことを後悔するエース。
「はぁ…」
「っエース……!?」
「…え。」
「大丈夫かっ!?何してるんだよい!!」
マルコだった。どうやらエースが心配で探しに来てくれたようだった。
まぁ、夕方には戻るなんていって出て行ったのだから、探すのは当たり前なのだが。
「マルコ…ごめん。…おれっ!!」
「いいんだよい。お前が無事なら。」
「っマルコ!!」
Mente collegato
なんか最後ゲロ甘ですね(笑)
タイトルはイタリア語で心繋がるです。
ただなんとなくつけました(笑)
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