Title digestion:E-den of cage お前の答え、お前が答え(矢頼) 実は、見ていないだけかもしれない。 つまらない、と見ない。 それが、長い間続いたからか。 見ないことにも気がつかなくなったのか。 何もかもが、平和すぎてつまらない。 代わり映えのしない日常が、つまらない。 生きている心地がしない。 生きているという実感が、わかない。 そんな時に飛び込んできた、お前は。 お前の存在が、俺の何もかもを変えていく。 俺が何も聞かないうちに、お前は日常で答えを出していく。 それが、何にも増して俺を惹きつけて止まないのかもしれない。 「おい」 ほら、俺が声をかければそれだけで。 「矢頼君、どうしたの」 微笑むその先に、お前はもう答えを見つけている。 ----------- スリルとはまた違った、その日常も良いと思う日が、もう間近。 [*][#] |