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Title digestion:E-den of cage
転がり込んできた、お前(矢頼)





いつも、いつも。

最近、自分の中にいるアイツの存在にふと気持ちが揺らぐ。


別に何のことは無い。

一挙手一動が面白いから、目で追ってしまうだけの話だ。



それなのに、こんなに心が揺れるのは何故なのか。


今日もまた、名前は友人と特別教室に行く準備をしながら先ほど出された宿題の話をしている。

熱心なことだとぼうっと聞いていた。



「別に、数学のθなんて、社会に出ても役に立たないと思うんだけど…なぜやらなければならないのかなぁ…」

「アンタ、それを言ったらなんでもそうでしょ…」


しょんぼりと落ち込みつつもやらなきゃいけないからと友人と宿題をやる日を調整していた。


そう思うのなら、やらなくても構わないだろうと思う。

だが、そうではないらしい。


その気持ちのケジメの付け方がよくわからない。


じゃらじゃらとポケットに入った大きめの硬貨を指で弄ぶ。






自分の心の中に、いつの間にか転がり込んできた名前を、拒否することなく受け入れてしまった自分に、気がつかない。




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あきゅろす。
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