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小ネタ(南北朝)
そこに私はいない?(直義)
※直義がブラコン拗らせてるだけ。



兄さんがアイツに初恋のような感情を抱いているのは何となく感じていた。
だって、あんな兄さんの顔なんて知らなかったから。

「私はあなた様に仕えることを生涯の誇りだと思っていますから」

嗚呼、吐き気がする。
薄っぺらい笑顔で忠義なぞ言われても不愉快なだけだ。
だけど、兄さんはそれを受け入れアイツを執事として側に置いた。
ずっと私がいるはずだったあの場所を、アイツは奪ったのだ。

「直義」

兄さんが呼んでくれれば私は何だってするのに。戦いだって政務だって、汚れ役だって出来るのに。

「師直」

それを何でアイツに任せるの?

「あなた様に高氏様の心の底は見えませんよ。あの方は誰にも心を覗かせないのですから」

分かったような口で兄さんを語るな。

「佐々木」

また違う奴が現れた。
ヘラヘラしてて、兄さんの親友かのように振る舞う道化師。

「高やん」

近江源氏が馴れ馴れしく呼ぶな。

お前たちさえいなければ、兄さんは汚れずに済んだのに。
兄さんは汚れてしまった。あの二人のせいで。

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あきゅろす。
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