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小ネタ(源平)
もう一人の弟(清盛)※シリアス
※清盛独白。
家盛を忘れた理由。



私にはすぐ下に弟がいたんだ。
うん、もういないんだ。

昔は複雑な事情があってね、私も荒れていた時期があったんだよ。
それで延暦寺と揉めちゃった事があったんだ。
何とか事態は収まったんだけど、それから弟がやけに朝廷から気に入られ始めたんだ。
まぁ仕方ないとは思ったよ?揉め事を起こした私にも責任はあるし。でも、次第に跡継ぎは〜何て話が嫌でも聞こえてきて、満更でも無さそうにしてた弟が私には嫌な奴に写ってたんだ。

だから弟が死んだとき、私は嘆いてる心の中で最悪な言葉を吐いていたんだ。君が思い付く限りの罵詈雑言を頭に浮かべて、弟に吐き続けてる私を想像すればいい。

だから忘れたふりをした。
そんな自分を隠したくて。

なのに、保元の後に起きたあの戦いの戦後処理で、弟に何処か雰囲気の似たアイツの息子を見て、母上が重ねていたのを知って現実を叩き付けられたよ。

私は弟に縛られてるって。

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あきゅろす。
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