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小ネタ(源平)
有り得ない結末(義→清)
※もしも義朝が清盛に告白したら…保元後辺り。
義朝は吹っ切れるとちょいS系男子になるようです。



変わらない日になるはずだった。
雨が降らなければ。

「好きだ」
「何、言ってるの…?」

あばら屋に入り雨宿りしていた私は、早くこの雨が上がらないかと空を見ていると、ふいに義朝はそう呟いた。

「ずっと好きだった。何時からか忘れるくらい昔から」
「よ、義朝…」
「…もう、自分を騙していたくないんだ」

じりじりと此方に近付いてくる彼に、私は後ろに下がって距離を取る。
彼の目は薄暗い室内でも分かるくらいギラついていた。
言うなれば獣の目という奴であった。

「いきなりどうしちゃったの義朝?君らしくないよ」
「…俺らしくない、か」
「だって、君は…っ!?」

何かに足を取られ、私は倒れる。背中を強く打ち付け、私は小さく呻いた。すかさず義朝が私に馬乗りになった。

「…冗談でしょ?」
「俺は冗談は苦手だ」
「やだ…お願いだから…」
「もう無理だ…トモダチでいるのが」

口付けて来ようとする相手を押し返すが、体格差にその抵抗は無駄でしかなかった。
深く口付けられ、息苦しくなり必死に相手の胸板を叩くと、漸く解放された。

「…軟弱だな」
「ふざけるな…、今なら許すから、これ以上…」
「何だ?満更でもなかったのか」
「っ!?…そんなわけ…っ」
「なら、これはどういう理由なんだ?」

布越しに触れられたそこに、思わず自分を疑った。

「口付け程度でこれとはな…淫乱野郎が」
「あ、ちが…違う…」
「何が違うんだ?お前は俺に口付けられて感じている。事実だろ?」
「ちがう…ちがう…」
「素直になったらどうだ?そうしたら、」

手加減くらいはしてやるよ。

それはまるで死罪を告げられたかのような気分だった。

***

これ以上は発禁なので強制終了。

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