ハローウィン2013
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その後のパーティーを雪と冬夜は満喫していた。
チラチラと視線を向けるものが殆どだが、春と夏の両親や、聖夜の両親に挨拶をしてその後は聖夜が紹介してくれる人数人だけに挨拶をした。
冬夜「パパ、香水臭い。」
冬夜が嫌そうに離れて雪に抱きつく。
聖夜「冬夜ばかり雪に抱きつくのは狡いだろ!」
聖夜の大人気ない言葉に雪は苦笑した。
聖夜「それにしても雪の姿は可愛いなぁ。
冬夜とお揃いな所がまた、良いね。」
うっとりと見つめる聖夜の視線に雪は顔を赤らめた。
全「まぁ、俺のコーディネートだしな。」
春「委員長の欲望だらけとも言えるけどね。」
夏「だよね。二人ならどんな格好させても可愛いだろうし。」
外野3人はあーでもない、こーでもないと今度はどんな格好をさせようかと議論していた。
その時、雪は思い出したように聖夜に笑いかけた。
雪「聖夜さん。トリックオアトリート!!」
無邪気な雪に笑みが溢れる。
聖夜「今は無いなぁ。車に二人にあげるお菓子が用意してあるよ。」
聖夜の言葉に雪と冬夜は顔を見合わせて笑った。
冬夜「なら、パパ目を瞑って!」
冬夜の悪戯っ子な笑みに、笑って了承した。
目を瞑ればガサガサと音がして、何かをつけられたことに気付いた。
冬夜「もう良いよー。」
冬夜の声に目を開ければ、ニヤニヤと笑う双子と全が見えた。
雪「今、お菓子が無いので俺と冬夜からの悪戯です。」
と、雪に手鏡を渡されて自分の姿を見て笑った。
冬夜「パパは狼男になったのでーす。」
ケラケラと笑う冬夜の頭を優しく撫でて、聖夜は雪の耳元で誰にも聞こえない声で囁いた。
その瞬間顔を真っ赤にした雪を見て何を言われたかを察知した双子と全は冷めた目で聖夜を見たが、自身の悪戯も成功させた聖夜は満足げに笑っていた。
近くでその姿を見ていた者は、少し羨ましそうな目で中の良い姿を見ていた。
因みに、聖夜の両親も雪と冬夜の事を溺愛しているのでその後各企業や政治家などに今後あの家族に有りもしない噂を立てて、媚を売るために近付くならば容赦なく潰すとオフレコの手紙が送られたそうだ。
こうして甘く楽しいハロウィンは過ぎていったのだ。
聖夜『俺は狼男になってしまったから、家に帰ったら雪を美味しく食べちゃうね。』
END
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