story
こんな日
超短
仲間と一旦別れて町の中を散策。行き交う人は名前も知らない人ばかり。
一応公衆の面前で、二人手を繋ぐ。
「あ、リオン。俺ちょっと防具見ていい?」
「好きにしろ」
「……」
「……」
「手、離さないの?」
「離していいのか」
「……」
「……」
「やっぱりやめた」
「そうか」
「ここ、寒いから」
「そうだな」
「手が暖かいから、さ」
「……」
「リオンの手、離したくないんだ」
「…」
「ん?」
「僕は、寒かろうが、暑かろうが、死にそうだろうが」
「え?」
「お前の手を離す気など、毛頭無い」
「……」
手に籠もる暖かさより君の心の暖かさに溶けそうになった。
>>END
勿論スタンは手袋外しております。
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