Colorfulカラフル
空に恋して(黄→→→黒)
注意!キセキさん家とは関係ない話です。
捏造、帝光中時代。Not女体化。シリアス気味。残念なイケメンっぽくない黄瀬になります。それでも大丈夫な方はスクロールお願いします。
俺には今、好きな人がいる。同じ部活のメンバー。しかも男………。別に自分が同性愛者という訳ではない。
自分で言うのも何だが、何でも器用にこなせる運動能力。モデルが務まる顔だち。人当たりの良い性格………。(←まぁそういう風に作っている所もあるけど)
それも相まって、俺の周りには人が多くいた。女の子共も付き合った事はある。
けど…こんなに俺の心を占めているのは、生きる事が楽しいと教えてくれた『バスケ』と『彼』の存在。
チラッとその顔を盗み見る。空色の髪を風になびかせながら、彼はサンドイッチをゆっくりと食べている。
黒子テツヤ。同じ帝光中バスケ部、空色の髪と瞳を持つ俺の想い人…………。
ただいま屋上で、食事中。今日は学食ではなく、皆・周りからは“キセキの世代“なんて呼ばれているメンバーと食べている。
「どうしました?黄瀬くん?」「…へっ?な、何でもないっすよ!」
(やっべーチラ見してたのバレたっすかね?)
「僕のサンドイッチ…上げませんよ」
「えっ?………狙ってないっすよ、酷いっす〜黒子っちいぃぃ〜」
どうやら、勘違いしてくれた黒子っちの会話に上手く俺は乗っかってみた。そんなやり取りをしていると
「おい、黄瀬ぇ〜お前の唐揚げ旨そうだな」
そういって、日焼けした手が俺の弁当のメインである、唐揚げを持っていく、しかも2個…。
「青峰っちっ!あぁ〜残しておいたのに、何とるんすかぁ〜」
「だって、まだ足りねぇんだよ。ケチケチすんなよ、どうせお前のファンが作ってくれたんだろ?いいじゃねぇか」
さすが、青峰っち。見事な暴君ぶりっす。
「これは、母親に作ってもらった物っすよ!!まったく青峰っちは〜」
男性用弁当箱(大)を二つも平らげてるのにもかかわらず、青峰は余裕で食べている。隣にいた黒子は、その様子を見て
「青峰くん…せめて1個にしてあげればいいんじゃないですか?さすがに2個は可愛そうですそして、黄瀬くんがうるさいです」
黒子っち…フォローになってないっす。想い人に言われて嬉しいやら悲しいやら。
そんな青峰は今度は、黒子の食べているンドイッチに目をつけた。
「テツ〜お前のサンドイッチも旨そうだなぁ〜」
「上げませんよ。緑間くんのおにぎりの方が美味しそうですよ」
そう言いながら黒子はサンドイッチを、青峰から隠す。
「黒子っ!お前という奴は最低なのだよ!!」
黒子っちが緑間っちの弁当を進めている。俺の好きな子はけっこう辛辣で毒舌だ。
おにぎりにも、目をつけた青峰っちと緑間っちの攻防戦を見かねて、
「もう!大ちゃんは人の物盗っちゃダメよ!私の作ったの分けてあげるから!」
「いや、さつきのはいらねぇ」
あっ、桃っちの……弁当?の様な物体を青峰っちはきっぱり断る。
「…桃ちん〜これ因みに何〜?」
青峰に対して、ぷりぷり怒っていた桃井に、不思議そうに紫原が物体に目をつける。
「えっ?…これ皆にデザートと思って作ったクッキーだけど??」
「クッキー…桃ちん、イカ墨でも入れた…?」
お菓子好きの紫原が(クッキー)という単語に一瞬目を輝かせたが、真っ黒な物体にとても残念な顔をした。
「ムッ君ったら〜イカ墨なんか入れてないわよ!失礼しちゃう〜!」
プン!と拗ねる桃井の様子は可愛いが、これをデザートとして振る舞われるのはちょっと嫌だ…。
気付けば、青峰はさっさとどこかに逃げていたし、緑間はもう弁当箱を閉まっている。今食べているのは、食事の遅い黒子とお菓子ばかり食べている紫原、後は自分である。桃井は大分前に食べ終わっていた。
皆の会話に加わらず、食事をしていた赤司が食べ終わったのか
「敦、ちゃんと弁当も食べろ。テツヤ、サンドイッチだけじゃなく野菜やタンパク質も取れ。桃井、青峰には今日の基礎連二倍だと言っといてくれ。余分にカロリーを摂取しているから、それぐらい余裕だろ。15分しか昼休みはないぞ、各自授業には遅れるなよ」
そう言って、赤司は立ち上がった。そして自分の横を、通り過ぎる際
「余り、見つめているとテツヤとあいつらにバレるよ。涼太」「っ???!!!」
赤司を咄嗟に見ると、至極楽しそうに口角が上がっているのが見えた。
(厄介な、相手にバレたっす…………)
またまた、新しい話ですいません。ネタが降ってきて、どうしても書きたくなったので書いてしまいました(*_*)
そういえば、珍しくBLだ。別にBLが嫌いなわけではなく(読むは好きです)ネタ的に降ってこなかっただけの事(笑)
とりあえず、これは黄瀬が主軸になっております。
ではまた〜
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