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こんな家庭があっても不思議じゃない。



★シズイザ、ツガサイ家族パロ
知り合いが@の後ろに書いてて併せ〜から出来てしまった
田中にとっては非常にたぎる中身です←







「あ、もう起こさなきゃ」

朝、良い匂いが香しいキッチンに黒髪の青年が思い出したように呟く。
それに返したのは金髪の少年であった。

「おれがおこしてきてあげる」
「お、津軽が行ってくれる?」
「うん」

お玉を持ちながら振り返ると、津軽と呼ばれた金髪の少年が椅子から下りるところだった。
それを微笑ましく見ながら、津軽と目線を合わせるために屈む。

「シズちゃんは多分サイケと一緒に寝てるハズだから、怒ってね」
「うん、ふたりをおこればいいんだよね」
「そうだよ、じゃあ任務を任せたぞ、隊長」
「うん!」

にこっ、と満面の笑みで笑ってくれた津軽に青年も笑顔で返した。
くるっと回り、二人が寝ている寝室へと駆け出して行く。
パタパタと靡く着物が可愛くて堪らない。
そんなことを思いながら、青年は立ち上がりコンロに掛けたままの鍋を掻き回す。




「おきろー」
「…………」
「さいけー」
「んー……」
「もうっ」

津軽が頬を膨らませる。
ベッドへと攀じ登り、津軽に似た金髪の青年の腕に凭れ掛かる。
起きない場合の対処は、アレしかない。
津軽は青年の耳元へと近付き、ぼそっと言った。

「あ、おかあさんがしらないひととどこかにいっちゃうよ」
「………!!!」

カッと目を見開き、周りを見渡す目が津軽を捕らえた。
そして津軽が視界へと入ると、深い溜め息をついた。
片手で顔を覆いながら、もう片方で津軽の頭を撫で回す。
寝起き特有の掠れた声で言う。

「津軽、その起こし方はやめろって言っただろ……」
「えへへ」
「たまに言われると、心臓に悪い」

信じてはいないだろうが、溜め息をつく辺り驚いたようだ。
数回瞬きをしてから、隣に猫のように丸まるサイケの頭を撫でる。
サラサラとした肌触りに金髪の青年がふ、と笑みを零した。

「さいけばっかりずるいー」
「津軽にもしてやるよ、ほらサイケ起こすぞ」
「うんっ!」

寝ぼけてフラフラと歩くサイケの手を引きながら行く津軽を見ながら、金髪の青年は寝巻であるラフな格好から仕事着へと着替えた。
ネクタイが歪んでる気がする、まあいいか。

「さいけー、おきないとごはんたべちゃうよー」
「…だめー」

津軽がサイケへと呼び掛けるが、まだ眠たいようで眉間にうっすらシワがよっている。
それに苦笑しながら青年は二人を抱える。
力を入れすぎないよう気をつけながら持ち上げると、津軽が笑う。

「ほら、起きろ」
「…んゆ、」

サイケの額にキスを落とし、笑う。
ゆっくりと開かれる臨也と同じ色が、瞬きを繰り返す。
こちらを見ると、ふんわりと笑った。

「おはよお」
「はい、おはよう」
「おはよー」

ふわ、と欠伸を零すサイケを見ながら津軽にも額にキスをしてやり、臨也がいるリビングまで降りてきた。
ドアを開けるとふんわりといい匂いが漂い、食欲を掻き立てる。

「あ、シズちゃん、おはよー。サイケもねぼすけさんだねえ」
「おはよお」
「はよ、今日は?」
「今日は和食だよ、サイケと津軽は納豆食べる?」
「「たべる!」」

元気良く答える二人に笑いながら、金髪の青年が二人を降ろすのを見ていた。
二人が冷蔵庫へと掛けていき、飲み物を各自で注いでいるらしい。
黒髪の青年へと近付き、口にキスを落とす金髪の青年。

「ふふ、おはよう」
「はよ」

再度挨拶をしながら抱き締め合う。
嗅ぎ慣れたタバコの香を吸い込みながら、笑う。

「シズちゃん、今日の帰りは?」
「ああ、早いから迎えに行ってくるぞ」
「ん、わかった。じゃあ連絡入れてね」
「ん」


サイケと津軽が慌ただしく動き回るのを見兼ねて動き出すまであと数分。



終わり
〜101121
長かった……いつから書きはじめてたんだろ。
とりあえず、楽しかった!
デリックは津軽たちのお兄ちゃん位置かな。
長男デリック、次男津軽、三男サイケ。
なにこのかわいい三人。




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