君に惹かれていた哀れな俺の意見。
★うざやかさんと男前シズ。
俺は人を愛しているけれど、君は俺を愛してはくれないんだね。
こんなに愛を表しているのに、素通りなんて酷いったら無いよな。
なんて喚く臨也をスルーしながら俺は煙草に火をつけた。
いきなりどうしたんだコイツ。遂に頭がイカれやがったか。
なんて失礼窮まりないことを思いながら溜息をついた。
「シズちゃん聞いているの?俺の話を無視しないでよ」
いつものことだろ、と言っても奴は機嫌が悪いのか餓鬼っぽい言葉で俺を罵倒する。
なんなんだ、コイツは。
「シズちゃんが俺に無関心とか許されないんだから!君は俺を追いかけてればいいんだ!」
………手前。
それは手前で分かって言ってんのか?意味を確認しろ、バカ。
「臨也」
「なに」
「今言った言葉の意味を俺に詳しく言えたら構ってやる」
今?と臨也が考え始めるのを見ながら俺は歩き出した。
仕事が途中だった。さっさと終わらせてしまおう。
さて、どのくらいで俺に文句を言いに来るだろうか。なんて柄にも無く笑ってしまった。
自覚しろ、言った意味を。言葉を。確認して動揺すればいい。
(そうすれば、何故俺が手前を殴らなくなったか、わかるだろうよ)
終わり
100517
真っ赤になる臨也を想像。
シズが男前でもヘタレでも悶える。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!