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君との一週間の始まり。

★シズちゃん退化。通常な臨也。
一週間シリーズ。
暖かい目で見てください。←





「いざや」

そう言った君の目線の小さいこと。
…嫌味のつもりで言っても、今の彼には効かないのだけども。

「どうしたの、シズちゃん」
「これ、食べていいか」

と、目の前にあるテーブルに置いてあるプリンに目を輝かせている。
駄目って言って反応が見た後で、食べていいよっていったときの反応が見てみたい。
我ながら歪んでいるけれど、仕様が無い。人間だからね。

「いいよ、俺にも一口頂戴ね」
「おう」

…。
可愛いなあ。
どうしよう、これ。
しばらく預かるのが決まったついさっき。
新羅のところで薬を間違って飲んだのが始まり、らしい。
誰に使うつもりだったのか、劇薬でもないのに新羅ってば。
呆れて見ていたら、シズちゃんが俺のことを知らない奴、と言った時に頬を抓ったのは大人気なかったかな。
新羅は覚えてるのに、俺だけ知らないって。それ、怒るよ?
俺が一番相手してあげたのに!とかね。

「いざや、口開けろよ」
「あー、」

あーん、なんてね。
こんな糞甘いことしてるとか、ないよ。
なんだかねえ。
戻るまでは一週間の猶予があるって言ってたから、あと六日はこのまま。
まあ、知らなかったシズちゃんの幼少時代を楽しもうかな。
…うん、我ながら痛いよ、ね。

「いざや」
「ん?」
「変な顔」

………こーゆーふてぶてしいところはそっくりだよね。
どうせ戻るから俺好みに育てられないしな、つまんない。

「シズちゃん、口の端についてるよ」
「ん」

…口で舐め取ったりしないんだから。
する前に拭われちゃったよ。ナニこれ、俺気持ち悪い。

「………」

テレビを見ているシズちゃんを見ながら、明日から一週間は休みって波江に言おう。
休みが欲しいって言ってたから、丁度いい。
メールをしながら、昼ごはんをどうするか考えていた月曜日。




おまけ(会話文)

「なあ、俺学校行かなくていいのか?」
「なあに、行きたいの?」
「…いや、別に」
「ちょっとした休みだからいいの、一週間は休んでいいみたいだし、やりたいことがあるなら今のうちだよ」
「やりたいこと…」
「そう、今なら何処でも連れて行けるよ、俺も仕事休みだし(不定期だし)」
「何処でも?」
「うん」
「…」
「俺も久しぶりに遊びたいしねー」
「…いざやも遊ぶのか?」
「え、アレ、俺もしかして一人?」
「俺と遊んでくれるのか?」
「(そっちの意味か、よかった)うん、そのつもりだけど」
「…そうか」
「(ナニそのはにかんだ可愛い顔!)シズちゃん、写真撮ろうね」
「何で?」
「え、普通記念に残さない?」
「…したことない」
「おお、俺が初?やった、あのね、知らないことは俺が教えてあげる」
「…おう」

(戻ったらこんな関係には戻れないからね。今だけでも君は俺の好きな人間にしてあげる!)

なんてね!



100326
一度はやってみたい幼児化。
ああやばいな、国士無双に萌えていたけれども!!
プリンネタはネタバレかしら。




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