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Act.1




小さい頃の夢…
それは“音楽関係の仕事につく”と言うこと


音楽関係ならなんでも良い、音楽と一生関わっていけるなら…――






ューベーズ
Act.1:悩みなんかぶっ飛んだぜ!






『はぁー…進路、どうしようかな…』






今は中学生活の三年目の夏…
周りはとっくに進路を決めていたが、なかなか進路を決めることが出来ない私は、ソファーに寝転がりながら料理をしている母親にこの難題を問いかけた。


しかし、母親が出した答えは私の思いにもかけなかった言葉だった。
と言うか宣言できる、誰もそんな事を言われるだなんて思わないだろう。


母親が出した答え…それは――






「あら?雛に言ってなかったかしら?」

『何が?』

「雛の行く学校はもう決まってるのよ」

『へー………え!?』

「ちょっと待ってね」






そう言うと母は棚の引き出しの中をごそごそと何かを探し始めた。




それより……お母さんなんて言った?

もう…決まって、る?




いつ決まったんですか
そんなの聞いてませんよ、寝耳に水ですよ。






「あった!あった!!
ここの学校よ!」






そう言われお母さんに差し出された書類を恐る恐る開ける。
中に入っていたのは、確かに私の名前と“合格”と書かれた紙とその学校の詳しい説明が書かれていた紙だった。






『星音、学園…?』






聞いたことないな…




学校の説明に目を落とす私…
その説明の内容は


1つ、音楽を愛すべし
2つ、遅刻は可だが欠席は厳禁
3つ、寮、絶対!




意味が分からない。
と言うか説明じゃないでしょこれ

2つめとか、普通遅刻って駄目じゃないのかな…






『音楽を愛すべし…?』

「そう!実はここ音楽専門の高校なのよ!!
雛って音楽関係大好きでしょ?
だからお父さんと相談して、どうせなら雛の好きなものを貫いてほしい…と言うことで決まったのよ!」

『お、お母さん…!!』(ジーン)






そんなにも私の事気にかけてくれてたんだ…!
う、嬉しいなぁ…






「それに来年からお父さんの転勤で海外行くことになったから、寮の学校なら丁度良いかなって思って!」

『…………はい?』






さらりとまた何か問題発言しましたね、この人。






『外国に転勤!!?』

「そうよ!だから来年はこの家は私達の家にはなってないはずよ(ニコッ)」

『…………』






ニコッ…じゃなくてさ!
流石お母さん、天然記念物(?)なだけあるわ…






『……まぁ、良っか
寮生活も楽しそうだし…』

「流石雛!物わかりが良いわね!!」

『まぁ、ね…』






自分で言うのも難ですけど、こんなお母さんなら流石に物わかりも良くなるよ…




そんな事で急にと決まった進路。
これが私の新生活……いや


苦難の始まりだったとも言えるでしょう。






Act.1:悩みなんかぶっ飛んだぜ!END



あきゅろす。
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