Ａｃｔ.８
「ヤバいよー！響先輩格好良すぎ！！」
「私こんな近くでみたの初めてだよ！！」
「私も！！」
『…………』
凄い女子の反応…
確かに顔は格好いいけど、さ…
『(ジー)』
「んだよブス、見んじゃねえよ」
『……！！』
チューベローズ
Act.8:突然の来客
「所で響先輩、一体どうしたんですか？」
「ん？いや、さっきあっちのクラスに行ったら千雨に友達が出来た！ってうるせぇから見に来たんだよ」
「全く、大げさな…」
「んで、友達って……まさかコイツか？」
うわっ、まじかよ…的な顔しやがって！！(怒)
確かに私は千雨と比べたら月とスッポンで・す・け・ど・！
普通はそんな風に顔に出したりしませんよ！！
カイト先輩を見習った方が良いですよ！
『……なんか文句でも？』
「千雨、お前もう少し人選んだ方が良いぜ…？」
『どういう意味ですか！！』
「チビで貧乳で顔も…『もう良いです！！(泣)』
「まだ全部言ってないだろ」
「ふんっ！どうせ続きは不細工って言うつもりなんでしょ！！」
「…………お前凄いな」
『∑(｀田´)ｶｯﾁｰﾝ』
しみじみ言われるほど腹立つものは無いよ！！！！
もう、なんなのよ！この先輩！！
用が終わったなら早く帰って下さいよ！
「響先輩、雛で遊ぶのはその辺にしてください。
それに他にも用事があったんでしょ？」
『え！？あそ、これ遊ぶなの？！！』
「流石、千雨にはお見通しか」
『あれ、スルー？』
「当たり前です
だって響先輩、私事でクラスに来たこと一度も無いじゃないですか」
『…………』
見事にスルーだ。
あ、だけど良く見れば２人とも凄い真剣な顔…
もしかして、生徒会の話なのかな…？
なら、大人しくしていなきゃ…
「……本当に響先輩は分かりやすいですね」
「そうか？
あ、そうだ雛」
『はい？』
「何かレンがお前に話があるらしいから、放課後第２音楽室に来いだとよ」
『…………え？』
なんでアイツが？
行きたくない…
だけど行かないと何言われるか分からないしな…
『…………分かりました』
「にしても、レンが人間を気に入るなんて珍しいかもな
もしかしたらマスターになってくれって言われるかもしれないぜ？」
『あはは、まさか』
そんな事、あるはずない…
アイツは私が嫌いだし、私もアイツが嫌いだから…
「あ、雨」
千雨の一言に私も響先輩も窓の外を見る。
すると、先ほどまであんなに晴れていた空が暗く雲で覆われており、雨が降り出していた…
まるで、私の気持ちと同じように…――
Act.8:突然の来客END
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