《囚人・紙飛行機》
3
viewpoint:Len
ある日、僕の生活は一変し幸せだった日常はガラガラと無惨な音を立てて崩れ去った。
僕の住んでいた国を植民地としていた国の奴らが突如として現れ、男、女、大人、子供、無差別に家畜用の車に乗せ収容所へと送る。
初めは何がなんだか判らなくて車の中で揺られていたが、途中から気付いた。僕たちを人間以下として扱っている奴らの態度に。
収容所は地獄のような所で朝から晩まで労働させられ、自由などなかった。
僕はもうこの世界に未来も希望も抱いていない。
抱いても無駄だし、周りの人が次々何処かへ連れて行かれて帰って来ない理由も知っている。
もう、ココで僕の一生は終わるのだろう。
…そんな諦めきったこの世界に光を見つけたんだ。
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