[携帯モード] [URL送信]
04.Found







あれから7日経った―…










ザックスの勘は的中し、まだ社長も1stのソルジャー達も戻らない。
気になりアンジールにメールを送ったザックスだがいつもならすぐ返ってくる返信も今回は全く返って来ない。
流石に不審に思っていた。







「最重要機密、ね。なんか裏がありそうだなーオイ…」







ザックスは上層へと上がるエレベーターの中一人思考を巡らせていた。
いくら社内であっても詮索や機密を聞き出す行為は禁止されている。
もちろん見つかったらただじゃ済まない。

どんどん上昇する階数。
もうすぐトリカゴの階に着くことを確認するとザックスはその思考を振り払い、来慣れたフロアに歩を進めた。




































『星が消えた……』

「え…?」






いつもと変わらず俺が一方的に話していると突如コトリが声を発した。

それに伴いコトリがガラスの近くに降り立った。
ザックスは彼を見つめ自然と立ち上がりガラスへ近づいた。







『星がたくさん…消えた。
…やっぱり神羅は、嫌いだ』

「お前…」






初めて見た姿。
深い蒼の瞳に柔らかな銀の髪に生える青いメッシュ。綺麗な顔立ちに見慣れない民族の着物を着たまだあどけなさを残すその容姿は誰が見ても見とれるであろう。
しかし、何より驚いたのはそこにいる小さなコトリは静かに涙を流していたのだ。










――――――――ピリリリリッ








突然鳴り出した携帯。
メールに社内速報が流れた。










subject:人事発令0099
from  :神羅ニュース
―――――――――――――――
下記のとおり8名の殉職を通知する。

ソルジャー・クラス 1st アスラ

ソルジャー・クラス 1st イクス

ソルジャー・クラス 1st ディア

ソルジャー・クラス 1st ニコル

ソルジャー・クラス 1st フィジー

ソルジャー・クラス 1st ソウマ

ソルジャー・クラス 1st ダビッド

ソルジャー・クラス 1st ライオネル


以上。
―――――――――――――――











「なんだよこれ…」






"殉職"――…


それは神羅のために戦って神羅のために死んだことを表している。


1stの大量殉職。
これはただ事じゃないことを意味している。







「なぁ、お前はなんで捕まったんだ?

お前なら捕まらずに澄んだんだろ?」






ガラスを難無くすり抜けられたのを見て、どう考えても捕まるとは思えない。
考えられることはただ一つ。


"わざと捕まった"ということ。








『…何故わかった?』

「俺は勘が鋭い方でね」

『人を……捜している』

「人?」

『星の破滅を導く長太刀の持ち主を…』

「星の破滅?」







耳にしたくない言葉に眉を寄せる。

どうやらそれは嘘ではないらしい。







『星には命がある。

人は命が消えると生命の源であるライフストリームへと還る。それと同じように、星も死んで宇宙へ還る』

「それとこれとどう関係するんだ?」

『…その刀は世界を滅ぼす力をもつ。それは普通の人間がもったら意味は成さないが…』

「ソルジャー・クラス1st以上が持てば力は計り知らないってか…」

『そうだ…』






コトリはガラスに手を添えるとまるで水に触れたかのようにそこを摺り抜けザックスの目の前に立った。

そして腕を伸ばし人差し指を立てて心臓を指差した。







『俺の身体の中にはその刀の"片割れ"が入っている。あの刀ほどは強くはないが、今この指先から刀を出せばアンタを殺すことができる』

「…痛くねぇの?」

『陰陽族は血が刀。血に溶けさせていれば問題ない』

「…そんなの俺に教えてどーするんだ?」

















『…なぁ、ザックス。アンタの夢はなんだ?』

「夢…」







夢、それは昔から変わらない。
ゴンガガを一人出てくるときからそれを胸に抱いて俺は生きてきた。






「俺の夢は『英雄』になることだ」







嘘偽りもない事実。
胸を張って言えるこの夢は絶対に揺るぎなどしない。

するとコトリは小さく笑い心臓の上から手を離した。






『…適いそうもないいい夢だ』

「Σちょ、なんだよそれ!;」

『大丈夫……アンタならきっとなれるさ』

「お、…おぅよ!」






初めて見た容姿、微笑む顔。
ザックスはどこかで彼に惹かれ始めていた。





その時であった―――…





『見つけた―……』








一瞬にしてコトリの目の色が変わった。

それは敵を見付けた時の目。

何度も戦を切り抜けてきた者には分かる血生臭い目。



急いで振り返るとそこには見慣れた彼の姿があった―…。
















「コトリをケージから放してしまってはダメだろう、ザックス」

「セフィ、ロス…」






そこにはソルジャー・クラス1st 英雄として有名な銀髪の彼、セフィロスが静かに佇んでいた。




end

[*前へ][次へ#]

[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!