ど ら ご ん
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本格的に熱が出たのは、 それから8回 日が沈んでからだった。
あれから、時おり草や食べれそうな木の実を口にして、少し手元に取っておいたものの充分とは言えず、
小康状態だった体は一気に疲れが出たようで
のどがいたい、熱い
けれど寒い
心細くて、泣きそうになりながら紅いのにくっついた。
事実ちょっと泣いてる
あんまりにもくっつくからか、いつもは寝付きのいいドラゴンが起きてきて
鼻先でちょいちょいと、つつく
いつもはそんなこと決してしないが、甘えたくなって その鼻面に抱きついて頭をすりよせる
グスグス鼻を鳴らせば、
私なんか捻り潰してしまえそうな指と剣のような爪が、そっと体を抱き込んで
足の付け根より、あたたかく少しだけ鱗の柔らかい胸元にぬいぐるみのように抱え込まれて、その日は眠った。
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