アクマ
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そうして、髪を包んだタオルの上から、ついついぽんと頭を撫でてしまう
こちらを振り向こうと、ぴくりと反応した悪魔はそのまま動かず、やはり 大人しい
もしかして、もしかすると妹とよい友達になってくれるかも知れない
なんとなく頭を撫でながら、
後は、有り余ってはいるが使える部屋は少ない屋敷内から彼女の部屋と新しく服も用意しなければ
寸足らずの妹の服を着せたままでは彼女に申し訳がない、
しかし新たに見繕う服代に
ちょっと苦しい台所事情を考えて今度は、重たいため息を吐きそうになった。
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