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アクマ






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短い夏の夜、




黒い男物のシャツにベージュの腰から裾までがぴったりと体の線に沿ったふくらはぎ丈のズボンを履いて



くらい暗い街角を一人の年頃の少女が歩いていた。




白い肌に鉛のように鈍く光る瞳。髪は、ここいらではよく見かける燃えるようなストロベリーブロンド(赤毛)


気の強そうな猫目は薄い氷のような青をしていて、


まるで散歩でもするように、夜の町をあるく




それはある意味、異様でもあった。





繁華街、娼館や飲み屋に賭場、果ては闇屋と呼ばれる違法な店まで立ち並ぶ夜の闇の中、煌々と輝く街道を

たった一人。


飲みに来る男等も徒党を組んで
娼婦でさえ、強盗、強姦、殺人の憂き目を恐れて街角には立たぬのに






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あきゅろす。
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