アクマ
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限界が、足音をたてて間近までせまってきている
そうして夜も深まった頃、
衣装部屋、床の上に毛布でくるまり寝心地の良い場所を探して寝返りを打って、
隣の主が寝静まり、物音を少し立てても起きない頃合いを待っていた
そっと立ち上がり、パサリと毛布が落ちる音だけ
抜き足差し足で、隣部屋への扉に触れて
きしまないように、ノブを回した。
ゆっくりゆっくり焦れるほどそっと扉を開いて、僅かな隙間から体を滑り込ませる
そして主の寝息を聞きながら、側に忍び寄っていく
薄暗い室内は月明かりだけに照らされて、目が慣れていなければ暗闇に近い
そして寝ていることを確認すると、さらに眠りが深まるように魔力を指先に滲ませ
額に触れた
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