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アクマ





仕方なく、主を押し退け、


咳き込んで止まらない妹君の側に寄り契約前だが、力を行使する事にする。
お役所にバレたら、罰金モノだが


非常事態だ。


まあ、黙っていれば、問題は無い




指先に集まる蛍のような光をそっと背中の気管から肺の当たりに刷り込んで


みるみる、えづくほどの咳が収まっていく妹君に


やっと 主が 落ち着いたようだった。


しかし ホコリっぽい。

掛け布団も湿気ているし、部屋じたいもホコリっぽい。


「…主殿。」

はやく、これらをなんとかしたいが、契約前に、ごちゃごちゃしたら、ほんとに厄介なのだ


「ぁ、ありがとう、どうやったんだ、」

「…流れが悪かったから治したんです」


「?、流れ?」




「主殿」

だから、
とっとと枷にはめて、管理(契約)してますって証が欲しかった。


「首輪 頂けますか?」



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