アクマ
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状況が、よく飲み込めないのだが
こちらに気づいた主は身を固くし、客人らしき男等は全力でこちらを警戒し、チラチラと何かを待つように室外に視線をやった。
空気を読んで思ったのだが、どうやら彼らが、今回の事を仕組んだらしい。
頭が痛くなってきた。
それを隠しもせず、ため息を。そして、邪魔な髪をくしゃりとかきあげてから
「…とりあえず、私はどうすれば良いのでしょうか?」
と尋ねることにした。
両手両足を椅子に座ったまま大人しく拘束されながら、懐かしい重さにジャラジャラと鎖を弄んだ。
事のあらましはと言うと単純で、私にやっていけない約束ごとを叩き込むのを忘れていたから、大慌てで主の客人が私兵を動かしたようであった。
にしちゃあ、お粗末な連中だったと鼻で笑い、儚い夢だったなー…と食事事情の悪化を考えて、ため息を噛み殺す。
端から、こんなことしなくとも規約くらい応じたし、どうせ市役所に届け出に行ったら、必ずさせられただろう。
「…おとなしいもんだな、」
いつのまにか側に立ってこちらを観察してた客人の紫の服の男の言葉を聞き流しながら、じっとしておく。
早く終わらせて、シーツやら明日からの飯をどうするか考えたかった。
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