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アクマ
授業の開始




薄暗い台所、

蝋燭の明かりも無く段々と宵に染まる室内は ひやりと気温が下がってゆく




「まず秀、優、良、普、可、不の6つ。これは力のランク付けで」


冷たい机越しに向かい合って、口頭で教えられそうなことだけ伝えて


「次に危険度ですが、1から7までの星によって表します」

ほの暗い中、主が聞いていることを目を合わせ確認しつつ


「なんか、果物の選別みたいだな…」


「…、で七つ星が一番安全で、一ツ星になると正直、研究室…あの牢獄から出される事はまず、ありません」


ざっくりと話を進めてゆく

「この振り分けは、はっきり言うとその悪魔の性格つか気性と…主食によって振り分けられます」


「気性か、」


「ええ、悪魔の中には人を憎み、その血と肉と魂さえも喰らうものも居ますから」


そう言えば、やっと危機感の薄い主が強ばったのがわかった。


「…、」

今さらか、と思いながら一応さらに脅して

「悪魔は、猛獣です。正直、貴方は私を妹君に近づけるべきではないし、早く契約でもって私を縛り付けるべきです。」

遠回しに、ちゃんとしてくれと伝えてみる


「…研究室で、したものは?」


「あんなのは人間同士の契約であって、私には関係ないに等しい」


牢獄での口約束か、あの後、馬車に乗る前に応接室にて書かされた書類についての事だろうと当たりをつけてそう言えば


「、その契約とは?」


と聞かれ、

「…まず、名を下さい。後、首輪はこんなものではなく、鎖で繋いでおける丈夫なものを」

ポイントだけ、押さえて伝えれば、返ってきたのは


「、またアザになるぞ」


「…は、?」

よくわからない、返答だった。



「いや、首輪は…」

どうやら、首輪は抵抗感が強いらしい主に


「…だったら何かこう」


「こう?」

無い頭をひねって、言葉を並べていく

「四六時中、身に付けれるようなもので、なにか外せない物を…下さい。」



「…」

うっすらと何か勘づいたような顔をして、何も言わず聞き耳を立てる主に

「…首輪ってのは、悪魔を縛り付ける媒体になるんですよ、悪いことしたら首がしまったり千切れる呪いを、あーもう。」

めんどくさくなって、ガシガシと頭をかきむしる


「スイマセン」

それに小さく謝った主に、さらに説明しようとするも、言葉が見つからない


「…はあ、なんしか契約したっていう形を目に見えるもので残して、こう固定するんです。」


「楔みたいなモノか、」

必死に説明し、少し納得してくれたらしき主の言葉にかぶせるように

「ええ、家畜を鎖で繋いでおくための」


そう言えば、

彼は、何故か痛ましそうな顔をした



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