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アクマ




「ンぶッ、」

煮えきらない思考に耽っていると、どすん と柔く温かい壁に鼻からぶち当たって


「ぉ、スマン すまん」

立ち止まった主が、ぽふぽふと髪に触れる

距離が近すぎて、


人間扱い されている気分だ。




勘違い、しそうで


グッと眉間にシワがよった。




影が濃く、宵闇が近づく室内で、うつむいた顔は見えはしないだろう。


表情を取り繕って、顔を上げ

視線がかち合った主が、優しくほほえむ。

「はら減ったろ?飯にしようか。」

そう言って、手を引いて


食堂らしき、青にクリーム色を混ぜたような錆び付いた戸を、押し開く。


金属の蝶番がたてる
ギュイイと耳障りな音を聞きながら

一歩中に入れば、そこは



…………腐界じゃねーか。コンニャロウだった。






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