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アクマ



そうしてちょっと遊んでもらうと、彼も忙しいのだろう。手を引っ込めて去っていった。


去り際に、一度だけ指先をタップして


そうして、本日のメインイベントが過ぎると、あとは餌の時間くらいで憂鬱な獄中暮らしに逆戻りしたような気分になる。いや、現実に戻されただけである。



木箱の上でまた、膝をかかえて体育座りになる。

背中をまるめて、目を閉じれば自分の体温でちょっと暖かかった。


そうして、うとうととあと少しで意識がとびそうになった時、カツーンと、どこか遠くの廊下の先から複数の足音がした。



早い、餌の時間にしては早すぎる。


いつもとは何か違う雰囲気を感じた。餌ならば看守一人で事足りる。


膝をかかえたまま耳をすませば、どうやら足音もそんなに多くはなく話し声もしなかった。

もしかしたら、




正直こんな事ははじめてて戸惑っていた。
目を凝らし待ち構えていれば、檻の向こうから看守を伴って現れたのは、見知らぬ青年だった。




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あきゅろす。
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