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アクマ
アクマ 00



 緩い上り坂、春の陽気な日が窓から射し込み低いバスのエンジン音がゆらゆらとゆりかごのように体を揺らす。


うつらうつらと、夢を見た

真っ白でつばのない三角の帽子をかぶり、向こうずねまでの全身白づくめの詰め襟ね服をを着た5、6人の男等に囲まれる夢を。



そこは天井が高く、曇天の白けた灰色の日差しが射し込む温室で、白い枠組みと鮮やかで作り物じみた緑、湿気た土の匂いがした。





ざらつき湿気た土の上には、白墨で円陣が描かれ、細かく乾いた白い粉は手や制服の濃紺のカーディガンにくっきりとついて




そこでようやく、夢が、夢で無いことに気がついた。




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あきゅろす。
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