砂時計
09
 
 誰だって死を目前にして、死が怖くないと明確に言えるであろうか。例えどんな理由があろうとも、運命であろうとも。

 待ち受ける未来さきの出来事が既に決められたものだとしても、本来人間にあるべき“生への執着”を諦められるのであろうか。

 確かに砂時計は止まらない。

 だけど、まだこの時は知らなかった。

 『生きたい』って心から思う時が来るということを。

 後悔することを。



 いつかまみえる出会いが変化させる新たな人生を―――― 

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あきゅろす。
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