砂時計
00‐prologue



 時は移ろいやすく
 また過ぎ去る時間も取り戻せない

 手に得るものもあれば
 悲しくも対価として手放してしまうことも多々あり

 砂時計の如くあらゆるものは流れ落ちゆくだけ



 人の命もまた然り



 それでも――どんなことがあろうともいつまでも不変することなき想いがただ一つだけあるから――――



 そう……日常生活では当たり前のようにありふれた言葉が

 こんに幸せになれて
 こんなに重くて
 こんなに心苦しい言葉だったなんて

 あの時の俺には思いもしなかった



 今なら言える
 『大好き』だって



 別れは悲しいけれどこれが運命(サダメ)

 大好きだけどサヨナラ

 ずっとずっと大好きだから



 離れても想いは変わらないから――――


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あきゅろす。
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