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黒猫の気まぐれ
70 夕食後






━━夕食後 談話室━━



「やっぱフリーでやってたときの警戒心は抜けないのかしらねぇ…」


夕食後そのまま談話室でくつろいでいると突然そう言い出したルッスーリア


「たしかになぁ…」


「んなもんあたりめぇだろ」


スクアーロの言葉に返したのはXANXASだった


「ししっボスが来るなんて珍しーじゃん」


談話室に入ってきたXANXASに声をかけたベル



「…」


そのベルの言葉を無視して一番豪華な椅子に腰掛けたXANXAS



「アイツはずっと一人で殺しをやってきたんだ。それぐらいの警戒心がなけりゃ生きていけねぇ」




XANXASのその言葉を扉の前で聞いていたユウヤ

しかし、立ってるのも面倒なので、扉を開け中に入る



入ってきたユウヤにXANXAS以外が驚きを見せる

XANXASはユウヤに目で、今までのことを話せと言わんばかりに見ていた

それを見たユウヤはみんなから離れた席に腰掛け、ポツポツと昔のことを話していく




全ての始まりとなった事件の詳細、殺し屋となることを決意し、今までの生活から離れ、場所を移動しながら情報屋を使い捨てにしていたこと、そして揺りかごの後、九代目に一度会い、本性を明かしていたこと、その後のこと…などなど指輪争奪戦までの事を全て話した


勿論、争奪戦前に真実を知っていたことも話した



ユウヤは全てを話し終えると使用人に持ってこさせたウィスキーをちょうど飲み干したらしく、部屋へと戻っていった


ス「う゛ぉぉい…いくらXANXASの妹だと言っても、感情が無さ過ぎじゃねぇか?」


それは聞いていた全員が思っていたこと



マ「あんな環境で育ってきたのならなんとなくだけど感情が少ないのも納得出来るね」






そんな会話がされていたとユウヤが知るのはまだ先の話











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