黒猫の気まぐれ
65
──次の日──
朝、本部を出発し、ヴァリアーアジトに向かっている幹部たち
その中にユウヤも紛れていた
アジトに着き、全員が車から降りる
使用人がスクアーロとルッスーリアの車椅子を押していく
XANXASは自分で立とうとし、バランスを崩して倒れそうになったのをユウヤが支える
『…無茶すんな、兄さん』
「…あぁ」
XANXASはユウヤに支えられながらアジトへと歩いていった
その光景を後ろから見ていたベル、マーモン、レビィ、そして前の方から見ていたスクアーロ、ルッスーリアはポカーンとしていた
そんなことを無視して入っていくユウヤとXANXAS
慌てて幹部も続いた
「「「おかえりなさいませ。XANXAS様、スクアーロ様、ベルフェゴール様、ルッスーリア様、マーモン様、レビィ・ア・タン様」」」
中に入ればメイドと使用人が出迎えた
X「…行くぞ」
『あ、あぁ』
この状況に一瞬動きが止まったユウヤ
XANXASの一言で我に戻り、再び足を動かす
X「慣れてねぇのか」
『…(コクン』
XANXASの問いの意味を理解したユウヤは静かに頷いた
『…こういうデカい屋敷に入るときはメイドじゃなくて武装した野郎の出迎えたしかなかったし、玄関でなんかドンパチやったことしかない』
それを聞いて先ほどの反応に納得したXANXASたち
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