黒猫の気まぐれ
60 招集
指輪争奪戦が終わってからしばらく経ち、九代目もかなり回復し、ヴァリアーの処分を決める会議が開かれることになった
その会議に九代目から出席するよう、死炎印付きの文書が届いた
どうやら指輪争奪戦によってユウヤが生きているということがマフィア界中に伝わり、ボンゴレ上層部が顔を出せと言っているらしい
死炎印がついていたので仕方なくボンゴレ総本部を訪れた───────もちろん今回はフードを取って
門にはやはり門番がいた
しかもかなりの人数である
「誰……!?」
誰かを問おうとした門番だが、ユウヤの容姿を見て固まった
ちなみにユウヤはスーツ(ズボン)で、ネクタイを緩め、胸はサラシが巻いてあり、第一ボタンが外れている
『…ユウヤ』
固まっている門番たちを無視して名乗った
「あ、あぁ…」
門番のひとりがなんとか我に返り、門を開けた
屋敷の中に入ると九代目の守護者らしき人物が出迎えた
「ユウヤだね?」
『…』
無言のユウヤ
「もうそろそろ会議が始まるから、会議室に案内するよ」
ユウヤの無言を肯定と取った人物が先に進んでいく
『…』
そのあとを無言で追うユウヤ
守護者らしき人物はユウヤのそのようすに、本当にXANXASにそっくりだと思い苦笑しながら会議室への道を歩いた
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