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黒猫の気まぐれ
21 天才


『…これで依頼は完了だな…!』

そう呟いて剣をしまおうとしたユウヤだがふと、近づいてくるわずかな気配を感じ再び武器をかまえ、扉へと向け、いつでも動ける体制になった


戦闘体制を崩さないまま、扉のほうを睨み付け気配を消しているとユウヤが感じた気配の持ち主がやってきた




「ちぇ…全部終わってんじゃん」

そう言って扉からてできたのは金髪で目が前髪に隠れて頭にティアラをのせた子ども

黒一色のヴァリアーの隊服に赤と黒のボーダーを着たヴァリアー一の天才、切り裂き王子(プリンス・ザ・リッパー)のベルフェゴールだった

『…(ヴァリアーの活動が少しずつ活発になってきているのか…)』

「あれ…?人いんじゃん。ししっ。お前このファミリーのやつ?」

『…』

「カッチーン。王子無視するとかいい度胸じゃん。切り刻んでやるよ」

ベルはそう言って独特な形状のナイフを投げてきた

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