黒猫の気まぐれ
15
「…何故か聞かせてくれるかい?」
『…今更すぎる。五年は時間があったはずだ。なのに貴方は今更俺を迎えようとしてる。同情で人をとるのは止めたほうがいい…相手を傷つけるだけだ…そんなとこに俺は行く気はさらさらない』
「…そうか」
九代目はそう言って俯いてしまった
『XANXASの…兄さんの居場所を教えてください』
沈黙を破り丁寧に言ったユウヤ
「…ここにはおらんよ」
『!?…ではどこに?…まさか』
「死んだわけでもない。ちゃんと生きてるよ。ただ…」
『…?』
それきり黙ってしまった九代目に不思議に思いながらも続きを待った
しかし、言う気がないとわかると静かに席を立ち、ドアへと向かった
ドアの前で立ち止まり顔だけ向け
『人前ではリョウと呼べ』
と命令口調で言い残しボンゴレ総本部を立ち去った
[back][next]
[戻る]
無料HPエムペ!