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向日葵にキス
ティエリア×ミレイナ



「アーデさん」

セラビィーのメンテナンスをしていると、コクピットの上からリンと鈴がなったような声が聞こえた。上を見上げると、ひょっこりとツインテールが顔をだしていることに気付く。

「休憩にするですぅ!」

そこには向日葵のように笑うミレイナが居た。ミレイナは手に簡易型のティーポットとコップを二つ持ち、こちらへとひらひらと見せてくる。
「はやくはやく」と急かすので、私は一息ついて背凭れを軽く押し、体を浮かせコクピットの外へと出る。
すると、コクピットの傍に座っていたミレイナと偶然目が合った。ミレイナはニコっと笑い「ここですぅ」と自分の横をぽんぽんと叩いた。素直に誘導に従い、彼女の横に座る。彼女はまたニコっと笑った。

「ミレイナ特製ハーブティですぅ!きっと美味しいですぅ!」

ミレイナは、ティーポットに入っている“ミレイナ特製ハーブティ”をコップに注ぐと、「はい、どうぞですぅ」と差し出してきた。コップから美味しそうな甘い匂いが漂う。
コップを受け取りその匂いを楽しんでいると、ミレイナは不安そうな目でじっとこちらを見つめていることに気付いた。最初は不思議に思ったが、直ぐその理由が解かった。彼女は私がこのハーブティを飲むのを待っているのだ。
口元がにやけるのを我慢しながら、コップを口へと運ぶ。

「…美味しい」

素直に感想を述べる。彼女にこんな才能があるとは思っていなかった。

店で飲むようなソレに礼を言おうと彼女を見ると、そこには思いがけない大輪の向日葵が咲いていた。まさにそう形容するしかない程の彼女の笑顔がそこに。

「本当ですか!」

ミレイナは身を勢い良く乗り出して私に迫ってきた。

「あぁ」

素直に答えると、今度は頬を赤らめながら嬉しそうにハープティを口に運んだ。そんな彼女の可愛らしい行動に、思わず口元が緩む。しまいには嬉しそうに恥らう彼女を見るのが楽しくなり、ぼーっと彼女を見つめていた。
すると視線に気が付いたのだろう。恥ずかしそうに、私から顔を背けた。

「ミレイナ」

彼女の背中に向けて、飛びっきり甘い声で名前を呼んだ。
ミレイナはピクリと体を震わせ、ゆっくりとこちらに振り返った。

「なんですぅ?」



可愛い向日葵
身を乗り出ししてキス!!




(あわわわわ!あああアーデさん!いきなりは反則ですぅ!)
(断りを入れれば良いのか?)
(そういう問題じゃないですぅ!ああもぅ、ニヤニヤ笑わないでくださいですぅ!!)






ティエミレのデートは格納庫でのピクニックに一票
ティエリアのキャラが崩壊していてすみません。ティエミレは甘すぎる位がちょうどいい。



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