雨が、降る。 窓から降り続く雨を見つめながら、昨日名も知らぬ少女と交わした約束を思い出す。 『じゃあまた明日ここでね!』 太陽のような笑顔と髪の色を持つ少女。ぼーっと空を見上げていた俺に、「UFOが見えたの!?」としごく真面目に聞いてきた不思議な子。 降り続く雨の中……彼女はいるのだろうか。 そういえば時間は決めていなかった。そのことに気づいて、俺は雨の中へ駆け出した。 あぁ、なんだ。 俺はあの子に、 会いたかったんだ。