電源を落としたパソコンを閉じて、俺は座っている椅子の背もたれに寄り掛かった。カーテンを開いている窓からは眩しい光が降り注いでいる。俺は立ち上がると疲れたベッドに身を沈めた。
冷たいシーツが身の奥まで染み渡っていくようでなんだか変な気分だ。少しだけ休もう、と瞼を閉じた瞬間だった。荒々しく響くドアを開く音。そして俺の名前を呼ぶ聞きなれた声。
「あれ?寝てた?」
「今から寝ようとしてた」
何事だ?と問えば何でもない、と彼女は言って俺の胸に飛び込んできた。そんな行動はいつもの事で俺は難無く抱きとめる。何も言わない彼女を抱きしめて、俺は襲ってくる睡魔に勝てずにそのまま瞼を閉じた。
「ずっとそばにいてね」
抱きしめられた腕の中、ミーアは小さく呟いた。ぎゅっと抱きしめ返してそのまま彼女も瞼を閉じた。