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カガリ?(学パロ)

「うおっ…何回見てもこの門はでかすぎだろ…」
「そうだなぁ…学校にしてはデカイよな」
「『にしては』ってのが余計。まぁアスランの本邸の門はもっとデカイんだろ?」
「そうだな」

肯定すな!と突っ込めばアスランは笑ってさぁ行こうと歩き出した。俺はもう一度バカデカイ門を見上げてから歩き出そうとした…のだが。

「うわぁっ!」
「なっ」

後ろから思いっきりぶつかられて、俺は無様にも地面に倒れ込んだ。顔から。

「大丈夫か?」

ド派手な音に先を歩いていたアスランも気付いて引き返してきた。ぶつかってきて俺の上に倒れ込んだ人を起きあがらせてからアスランは俺に声をかけてきた。

「生きてるか?」
「ああ…なんとかな」

強打した鼻をおさえながら立ち上がれば、アスランはくっくと苦笑している。笑うな、と言いながら制服についた汚れを振り払っていればぶつかってきた張本人が謝ってきた。

「すまない!少し急いでいたから」
「…だからって前くらい見ろよ。猪じゃねえんだから」
「な!お前の方こそあんな所でぼーっと突っ立ってるからいけないんじゃないか!」
「はぁ!?逆切れかよ!」

ぶつかってきたのは金色の髪をもった女だった。顔の作りは中世的で、制服を着ていなかったら男と間違えていたかもしれない。それにほら…このつかみかかっりぷり。俺の苦手なタイプ。

「まぁまぁ二人とも落ち着け。入学式の前に問題を起こすのはよくないぞ?」
「…そうだな。こんな男女に無駄なエネルギーを使う必要もない」
「何を!こっちこそお前みたいなデリカシーの欠片もない男に構っている時間なんてない!」

バチバチと火花を散らしだした俺達にアスランは溜め息をつくと俺を引きずって歩き出した。それを見てあの女はふん、と鼻で笑ってから視線をそらして歩き出した。

「くっそ。なんだあの女。つかアスラン!はなせ!」
「はいはい。全く。お前はすぐに熱くなるんだから」
「うるさいな。アスランはいつもどもるじゃねえか」

それは!と言い訳を始めるアスランを適当にあしらって、俺は自分の足で歩く。渋々とアスランもそれに並んだ。人の波は入学式が行われる体育館へと続く。その波にのろうとした時だった。

「アスラン!−−−!」

凛とした可愛らしい、でもよく通る声が俺達二人の名前を呼んだ。聞き慣れたその声に俺達が振り向けば、ラクスが微笑んでこちらにやってきた。ただそれだけで周りが惹きつけられる。お嬢様という言葉がこれほどぴったりくる人はなかなかいないだろう。そんな事をぼんやりと考えていれば、ラクスは俺達の目の前にきた。

「おはようございます、お二人とも」
「おはよう、ラクス。今日も相変わらず綺麗だね」
「まぁ。あなたも相変わらずですわね。でもありがとうございます」
「ラクス…こいつに騙されるなよ」

何を失礼な事を、と目線で訴えればアスランは肩を竦めた。ラクスはくすくすと笑っている。中学時代から続くこの関係はとても居心地が良い。よく『三角関係』だとか噂されるけど…俺達の関係はそんなもんじゃない。たしかに友達っていうには少し深い。でも恋愛感情が混ざっている訳でもない。少なくとも、俺はラクスの事を女の子として『好き』という気持ちは持ち合わせていない。少し曖昧で、でも強い『絆』で俺達は結ばれている。俺はそう思っている。


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途中で執筆が停止してる連載?けっこう設定が好き。学パロは楽しい♪クルーゼ隊がどんどこ絡んでくる(予定)(←そこまで書けてない)カガリとの漫才みたいなやり取りがちょっと楽しい(笑)


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