言葉の欠片
優しい孤独に抱かれて



誰も見ないで
誰も気づかないで
そのまま一人で
優しい闇に抱かれて
私を眠らせて

茨は痛いのよ
風は冷たいの

触れた指先からは
血が溢れてしまう
だから何も要らないの

ああ、だけど

何もない場所を
その虚構でしかない幸福を
私は幸福と呼ぶのだわ




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