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小説
依存(あくてん:圭)


深夜2時
うっすらと覚醒した意識の中
ぼんやりとした意識で時計を見た。
02:56
もうすぐ3時か......。

何をするでもなく布団から出て
テレビをつける。
おどけた司会者が深夜番組を盛り上げていた
さして面白いとも思わないくせに俺はその番組をつけっぱなしにして
コーラを飲んだ。

どうも頭が痛くて
くらくらと重心が揺れ、
視界がぐるぐるする
赤や黄色の光がパチパチ弾けて目障りだ
きもちわるくなってきた

原因なんて解ってる

俺はテーブル下のボックスを少し開いて、隙間から大麻を見つめる。

もう1週間くらいは我慢してる。
でもやっぱり麻薬は麻薬で、
ダイエットとか、そーゆー次元の話じゃない
限界だ



駄目だって解ってる。
これ以上はよくない
1週間の努力もパーだ。

解ってるけど、


既に俺の手は大麻をボックスから取り出していた

テレビで おどけた司会者が笑う



ごめん怜花



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