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黒い塊の下から現れた顔に
その場に居た生徒全員が驚いた

確かにその顔は美少女と言える程に整っている
金色に輝く髪に蒼い瞳
しかし瞳は自前のようだが金色の髪は天然のようには見えない
おそらく染めているんだろう

いくら容姿がいいからと言ってこいつの中身に散々振り回されて来たんだ
嫌悪感は拭えない
それは隣に居る春も同じようで眉間の皺が凄いことになってる
周りのやつらが怯えて震えてるじゃねえか

静寂を破ってマリモが再度喚きだした

「なあ!春「太陽」」

するとそれまでずっと黙っていた役員、副会長の春日がマリモの言葉を遮った

「会長、それと南雲、お話があります。一緒に生徒会室に来て頂けませんか?」

まさか俺に話しかけてくるとは思わなかった
だがこれはチャンスだ
もしこれであいつらがあのマリモを取るなら俺はもう覚悟を決める

「あ?こっちはてめえらと話する事なんかねえ」

「分かった。春、行こう」

「チッ」

春は舌打ちをしながらも来てくれるみたいだ

怖い気持ちもあったが俺には春がいる
それだけで幾分か緊張も溶けた






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