見せつけ
しかし、ろくに寝てない体ではこの激しいキスはかなりキツイ
そろそろ酸素不足で意識がなくなるんじゃないか、そう思った所でようやく唇が離れた
「ん・・・っは
おい、なにしてくれてんだ」
おれが唇を軽く拭い睨みつけると
「牽制しただけだが?」
腰に手を当てしれっという
その姿は端から見ればカッコいいのだろうが
この状況を理解している俺には呆れしか感じさせない
満足そうな顔しやがって・・・見せつけたかっただけだろ?
「もういい。さっさと食って出るぞ」
「拗ねんなよ」
っざけんな!いつ誰が拗ねたんだよ!
叫んでやりたかったがこれ以上注目を浴びたくないからぐっと飲み込んだ
「てめえらいつまで見てんだ。見せ物じゃねえんだよ。
さっさと食って教室に戻れ」
我ながらあんなことをしておいて見るなって方が無理な話かもしれないが
今更になって恥ずかしくなって来た俺にはこれが精一杯だった
確実に赤いであろう顔を春に見られたくなくて
さっさと席に座り注文を済ませる
いきなり固形物を食っても胃が受け付けねえだろうから卵粥とイチゴオレにしといた
こう見えて甘いものはかなり好きだ
特に疲れてるときは凄く食べたくなる
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