気持ち、苦しみ
するとそれまで静かに聞いていた春日たちだが
最後の言葉が聞き捨てならなかったのか
「それは太陽のせいだと言いたいのですか」
ああ、こいつらはこんなにも馬鹿だっただろうか
「そうじゃねえ。確かに全ての元凶はそいつにあるが
お前らだって十分やらかしてるだろ。
俺はお前らがすべき事もせずそいつを追いかけ
全校生徒に迷惑をかけ続けている事に怒ってんだ」
図星で反論ができないのか
その代わりというように全員が俺を睨む
もう、戻る事はできないのか
ああ、俺はこいつらに失望しながらも
まだ帰ってくる事に少しばかり希望を持っていたのか
暫くの沈黙の中、ずっと黙っていた瀬戸が涙を堪えるように言った
「かいちょーには・・、おれたちの気持ちなんて分からないっ!」
その言葉に村尾兄弟も続く
「「そうだよっ僕達の苦しみが分かる訳ないじゃん!」」
気持ち?苦しみ?
「はっそんなの知ったこっちゃねえ。何で俺が分からなきゃいけねえんだ」
いい加減にしろ、そう言おうとしたが口を開いた瞬間頬に強い衝撃が走った
相変わらずガンガンと鳴る頭で”殴られた”と冷静に理解するのに時間はかからなかった
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