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視界いっぱいに広がる南雲の顔
そして唇には柔らかい感触
なぜ俺はこいつにキスされてる?
犬猿の仲と言われている俺に、なぜ
いくら考えても納得のいく理由にはいきつかない
それよりも早くこの状況をなんとかしないと・・
そう思って口を開いた瞬間
「おい、なぐっ・・・!」
俺がそうするのを待っていたかのように南雲の舌が入り込んできた
「まっ、んん・・ふっ・・ん!」
口内を卑猥な音を立てながら歯列をなぞり動き回る
だんだんと頭が冷静になってきた
けれどなぜか怒りよりも南雲に好き勝手にされている、
しかもかなり上手くて気持ちいい、それが悔しくて
南雲を引き離そうとせず、逆に襟を掴んで引き寄せた
そして、俺から舌を絡めてやった
一瞬南雲の動きが止まっ事で気分が良くなり更に深く口づける
すると南雲もそれに答える
激しいキスで俺の口の端からどちらのものかも分からない涎が垂れていく
どれくらい続いただろうか
ようやく離れた互いの口から荒い息のみが吐かれ静かな生徒会室に響いた
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