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――――――ふぁぁ…っ…





火影室への廊下を外を眺めながら歩く






――――ふゎぁぁっ…







二度目の欠伸をして

今日の朝は良い天気だなぁ…
と思う









結局昨日の夜は

いつもの罪悪感に襲われる原因は解決したが

ある意味別の原因でよく眠れなかった





昨日の出来事が頭に焼き付いて離れない







「……ハァ。」






どうしたらいいだろう、と溜め息を漏らし


下へ行っていた目線が人影を捉え、顔をあげる






「ぁ…おはようございます!」




そういうと挨拶が返ってきて
私が来た道の廊下を降りていった







――あれ…?今のって警務部隊の人達だよなぁ…

こんな朝早くに珍しい…








コンコンッ…


「失礼します。おはようございまぁ…す」






「…3件目ですね」


「そうか…ご苦労だったな」


「また後程、再度報告致します」





礼をして私の横を男の人が通り抜けていった






「あ、サクラおはよう」



「…あの、何かあったんですか??
警務部隊が朝早くにくるなんて珍しいですよね?」






ドアから師匠の机へ近付くと
いくつかの写真と書類が
乗ってあったのが目に止まった




「実は最近、商人やコレクターを狙った犯行が多発していてね、里に先日依頼がきてたんだけど…」



とシズネ様




「…木の葉でも昨夜同様の手口の犯行が起きてしまったんだ」



と師匠が口を開いた





「今近隣諸国に似たような事件がないか確認しているんだが…そろそろ来る頃なんだがなぁ…」





コンコンッッ



「失礼します。」




「ご苦労!イズモ、コテツ。
何か収穫はあったか?」





イズモさんとコテツさんがゆっくりと入ってきた





「まだ確認中の里や国はありますが…」

「少くとも、2つの国で起きた事件に同様のものがいくつか確認出来ました」



イズモさんとコテツさんの報告を聞いていると

気になる"言葉"が耳に残った…







「被害者は後日に全て死亡、しかし最初の被害者のみ発見時に死亡が確認、
そして被害者の所有物の"人形"のみが盗難または破壊の被害にあっています」






―――"人形"……?






私が疑問に思っている間も会話は続く







「綱出様、狙いは人形ですかね…」




「……被害者が後になって死んでいることも気になるな………。
人形に関しての情報は?」







「詳しい事はわかっておりませんが…」









「……人形は傀儡であった事が事件現場の破損した人形よりわかりました」





「…そして、噂によるとそれは"赤砂のサソリ"が造ったとされる人傀儡だと……」







―――!!






その言葉に話のつじつまが合うと思った


だけど妙な引っ掛かりもあった







シズネ様と目が合った



心配そうな顔をしている



多分、さっきアイツの名前が出たからだ



だから「心配入りませんよ」と、ニコッと笑いかけた







「生き残っている者は昨日の事件の被害者のみ…か、
忙しい時にすまなかった、報告ご苦労」




「では失礼します」





二人はさっき出ていった警務部隊の人と同じ様に部屋をでていった






「……シズネ。
木の葉で昨日の被害者同様その"傀儡"を所有している人物を捜索してくれないか?」




「……わかりま…」




「その仕事、私にやらせてください」





「「!?」」






「お願いします」






師匠の瞳には私はどう写っているのだろう?


多分あの真剣に見据える目から


私の気持ちを理解してくれた様に見えた…








あきゅろす。
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