私の生活と"貴方"/桜と猪と日と…










「学校祭??」



「そう!」








近頃どうも眠くなってしまう時間である昼休みに

最近お気に入りのブドウ味のゼリー入りの紙パックのジュースを片手に潰しながらボーっとしていると

満面の笑みのイノから声がかかった









「にしても早くない??まだ夏休み前だし去年はもっと先だったじゃないの。どうしてまた…」



「そーなのよねェー」









そんなことを言いながら彼女は綺麗な金髪をなびかせる









「あのね、、サクラちゃん…カカシ先生が今日のLHRで話すって・・・言ってたの・・」










そして横でいつものようにひかえめにヒナタが話を付け足したのだ










「そうゆうことね…」



「イノちゃん…話飛躍してるよ」



「はぁ…」










少し溜息が出た



だけどコレはお決まりの流れできっと更にこの続きが続くんだろうなぁ....










「――んで!!」









ほら・・・きた・・・・









「今年は今までにない事をするらしいわ!!」



「・・今までにない事…??」



「なによイノ…もったいぶってないで言いなさいよ」



「ふふふゥー。知りたい?」










イノはいつもこんな感じに情報を仕入れてはこんな感じに私たちに向かって話すのだ




さすが情報通・・・・










「なんと今年は"暁"の方々が全面的に企画するらしいのよぉ〜!」











―――ドクッ…







その言葉が耳に入った瞬間一度大きく心臓が脈打った





(な、んだろ…?)










「けど、いつもは生徒会が企画してるんじゃ??ネジ兄さん達は?」



「んー。良くわかんないけどとりあえず暁が企画するみたいね」










"暁"・・・・ねぇ・・・・・










「ねぇ。サクラ。アンタ、サソリ君とどうい…」










――ピンポンパンポーン――



―『あー、サクラ。春野サクラ。ちょっと職員室のせんせーんところまでおいで。そんじゃ…』―









「………え??」



「カカシ先生だよね??」



「・・・・。じゃあ私行って来る…」









"ちょっとサクラってば!"




なんて言葉が後ろから聞こえたけどそのままかけてきた





どうやらイノの耳にはあの日のことは届いてないようで…


(もし知ってたら一目散に私に問い詰めるはずだし)


一先ず安心した






あの日以来アイツと一切関わっていないし見かけてもいない


金髪の少年はたまに見るのに一緒にいないということは多分学校に着てないんだと思う






(にしてもカカシ先生、一体何の用だろう?)














「おいコラお前!!っ待ちやがれッッ!!!」


「ゎっ……!?」









溜息混じりに下を向いた途端

自分の右半身に突風が走った



振り返れば体格のいい銀色の髪の人が

さっき考えていた金髪を追いかけている









「オイラは何も悪くな……あ、サクラ!おーい!!」



「てめー…ジャシン様に捧げる生贄にしてやる…!!」








逃げながら手を振る金髪髷の少年・・・



苦笑いをこぼしながら私も小さく手を振る






(あの人もアイツと同じでよくわからないのよねぇ…)






前に顔を向け直し進み出そうとしたとたん…









「ぅわ…ッ!!」









今度は人にぶつかりそうになった…








「………」



「すいません!」



「………」



「あの…??何か?」



「…いや、なんでもない。オレこそすまなかったな」



「はあ……」









ぶつかりそうになった人は、とても大きくて低い声をしていた



そして、よく分からないけど凝視されて…そのまま行ってしまった







(…変わった人)























その後職員室にたどり着いた私は



呼び出された相手によりよく理解できないことを言われ…














「サクラ、今度お前の"従姉弟"達が此処に来るから案内係ヨロシクネ」





「・・・・・・は??」



「だからサクラの"従姉弟"がくるから…」



「先生、"従姉弟"は別の学校ですし、転校する予定もありませんのでからかわないでください…!」



「ん〜そう言われてもホントのことだから。それにこの『案内係』をサクラにやって欲しいっての"暁"からなんだよね」












また・・・・"暁"・・・・・・・・










――――最近の私の生活に何故"アナタ"ばかり出てくるの!?







お願いだから少し安息を下さい…















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