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GANTZ小説
いや、アイツの方がチェリーだから(女体化エロ:西玄♀)
玄野はドアを開けなかった。

普段通り勝手に玄野の家に来た西はドアを睨み付けた。
何故かさっきから玄野はドアの内側から低い声で西を拒絶する。

「今日は帰れ西」

「は?わざわざ来てやったのに何で帰んなきゃなんないわけ?」

「頼んでねーよ」

玄野の正論に西の眉がつり上がる。
思春期真っ盛りの少年なのだ。思い通りにならないのは全てにおいて許せない。

「Xガンでドア吹っ飛ばすぞ」

「お前の頭も吹っ飛ぶぞ」

「…チッ…しょーがねぇから、今日は帰ってやるよ」

西はそう言って踵を返した。
その態度に言いたいことは山ほどあったが、玄野はドアの小さい穴から西が帰るのを確認して安堵した。

(こんな姿、誰にも見せるわけにはいかねーしな)

玄野は頭を掻いて部屋に戻った。
胸元を見下ろす。そこには本来あるべきではない膨らみがあった。

(女になったなんて言えないだろ…)

玄野はため息をついた。うっかり泣きそうになった。



西は外から帰って来て唖然とする玄野の身体を眺めた。
なるほど、そりゃ誰にも見られたくないだろう。

「…ど、どうやって入った」

鍵は閉めたはずなのに。玄野の呟きに西はバカにするように笑って答えた。

「アンタがコンビニに行くために玄関を開けたときに正々堂々入ったよ?ただオレの姿は見えてなかっただろうけど」

玄野はがっくりと肩を落とした。
まさかステルスモードで姿を隠して、玄野が家を出るまで待ってたとは。正々堂々じゃねぇ。

「どんだけ暇なんだよお前…」

「アンタに言われたくない」

「暇じゃねぇよオレはぁッ!!こんな身体じゃぁ学校にも行けねぇんだぞ!!何とか解決法探さなきゃなんねーのにッ!!」

玄野は自身についた乳房を持ち上げながら怒鳴った。
あまりのポージングに西は鼻血を吹きそうになった。

(あぶねぇ…)

西は玄野から視線を外して聞く。

「…何で女になったんだ?それとも実は女になりたくて手術でもしたか?」

「ちげーよッ!!!」

玄野はコンビニの袋を隅に投げ捨て、投げやりに答えた。

「一昨日ミッションが終わって家に帰ったら、また転送されて…そしたら部屋にはオレしかいなくて…あれ?って思ったらすでに身体は女になってたんだよ。んで、ガンツに詰め寄ったら、『誤作動でち。間違えた(笑)』って…でも、結局治んなくて、仕方なく帰ったンだよ」

おもしろくねぇと玄野は吐き捨てる。
トレーナーの襟首が右肩からずり落ちそうになって、引っ張り戻した。すると今度は左肩がまる見えになった。

「…誤作動ってことは次、転送されたらちゃんと戻るってことだろ」

「…そうだといいけどな」

玄野が不安になるのも当然だ。ガンツをテキトーな奴だと表現したのは西なのだから。説得力はなかった。

西は玄野を今度はちゃんと観察した。
顔の造形はほとんど変わってないが顎周りがスッキリしている。
元々、お世辞にも男らしいとは言えない顔だったので、どう見たって女にしか見えない。
胸の膨らみは、かつていた「巨乳」と呼ばれた少女には劣るものの、一般女性の平均より明らかに大きいと思われた。
腕や脚の太さも細く、華奢だった。
そして何より西と同じくらいの背になっていた。
西はホントに女になったんだなコイツと驚きよりも感心した。
すると玄野がギロッと睨んだ。

「何見てやがるエロガキ」

「自惚れんな誰が見るか」

内心どきりとしたが平然と答えた。

「じゃぁ、もう事情はわかったろ。とりあえず帰れ」

そう言って玄野はコンビニの袋から弁当を取り出した。
その光景を見て嫌な予感しかしなかった。

「…アンタさ、その格好でコンビニまで行ったんだよな?」

玄野が頷く。
西は思わず舌打ちした。

(ノーブラで何フラフラしてんだバカか。…いや、そりゃブラジャーなんて持ってないだろうけど。だけど肩見えてんだぞ、ノーブラなの丸わかりじゃねぇか。こんな状態で和泉や偽善者に会ってみろ…)

西はパーカーを脱いだ。

(想像したくもねぇ…)

玄野にパーカーを差し出す。

「これ着ろ」

「は?何で?」

「いいから着ろ」

わけわからんと言いながら、面倒になったのか玄野は素直にトレーナーを脱いでパーカーを着た。ぴったりだった。

「…おーサンキューな、西」

にっこり笑う玄野に別にと返す。
西はトレーナーの中に着た白のタンクトップに薄いピンク色が写っていたのを見てしまい、それどころじゃなかった。

「…それから次のミッションまではオレここに泊まるから」

「いや結構です」

「黙れ。そんな姿で外に出て、和泉や偽善者に会ったら、どうすんだ?」

玄野はしばらく考えて、口を開いた。

「…和泉はどうでもいいけど、加藤とかレイカさんに引かれんのは嫌かも…」

いや、そういう問題じゃないと思ったが口には出さず、そうだろと返した。

「だから、外に用事がある時はオレが行く。いいな?」

玄野は首を傾げる。完全に女の子の仕草だった。

「…何で西がそんなことまでしてくれんの?ほっときゃ良いじゃん」

(危機管理がなってないからだ。…とは言えねーし)

「…こんなおもしれーこと他にないだろ、お前の弱味も握れるしな」

「うわ、サイテーだな」




そして西が泊まって5日後に間違いは起きてしまった。



何でこーなってしまったかわからない。…いや、嘘だ。ホントはわかってる。ただ認めたくないだけだ。西は押し倒されて呆然としている玄野を見た。

それは夕飯のときだ。玄野がお茶を注いでる最中、軽い地震が起きた。
玄野はビックリしてペットボトルを落としてしまい、中身がズボンにかかってしまったのだ。そして玄野は。


西の前で咄嗟にズボンを脱いでしまった。


これまで玄野が着替えるときは西は部屋から出ていたから、まともに西は玄野の裸を見ていなかったからとか。西はまだ中学生だとか。その時、玄野は西のパーカーを素肌に着ていてドツボだったとか。西が玄野に密かに想いを寄せていたとか。



西にはいい訳が山ほどあったけど。



「に、西くーん…ど、どけよ…」

玄野は汗を流しながら言う。
西はキッパリ答えた。

「いやだ」

玄野はミッションの最中のような動揺を見せた。

「バッ…カか!?発情してんじゃねぇ、この中坊がァッ!!元は男だからッ!!オレ!!」

(知ってンだよ…そんなの)

でも今の玄野にそんな西の気持ちが伝わるわけがない。
西は無言で、暴れる玄野の両腕を一つにまとめて玄野が脱いだズボンで固定した。

「ギャー!!何やってんだよッ!!え?マジ?マジなのか!?」

ますますパニックになる玄野。

「うるせぇ」

西はそう言って玄野の首筋に吸い付いた。

「わっ…ちょっ…わー!!ないない!!」

「そりゃこっちのセリフなんだよ」

西が顔を上げる。
玄野は西を見た。こっちが恥ずかしくなるほど切なく熱い眼差しをしていた。
西は男の顔になっていたのだ。

「…オレだって、なかったんだよ」

(襲う気なんて)

ましてや女のアンタに手を出して誤解を招くマネ。
西はさっき縛った時を思い出す。
力もなく、ぎょっとするほど細い腕だった。
それは西が知ってる腕とは違う。
だが、焦がれている存在が手を伸ばせば届く位置にいて。
自分よりか弱くなっていて、無防備になっている。
それがどれ程、西の劣情を掻き立てたか。


玄野は知らない。



「絶対抱く」



西の宣言に玄野は青くなった。
そんなこと気にせず、再び西は首筋に口付けた。

「あっ…ちょっ…」

玄野は身をよじる。西はその反応に満足して、キスマークをつけていった。
その間も玄野は「西、落ち着け」だとか「可愛い女の子を紹介してやるから」だとか「お前はガンツの罠にかかっているんだ」とかいろいろ西を説得しようとしていたが西には聞こえちゃいなかった。

西がパーカーのファスナーを下げた。
現れたハリのある乳房の尖端に吸い付いたとき、玄野は今までと違う声を上げた。

「あっ!…あんんっ…んぅ!」

玄野は自分の声にビックリして赤くなって、さらには涙目になって目をキツくつぶった。
その反応は西にとって苦しくなるほど、いとおしい反応だった。
反対の乳房を揉みながら、片方の突起を舌で愛撫すると、さらに声が高くなった。

「あぁっ!…まっ…待てって…や…やぁんっ…んんっ…うぅ…」

玄野はついに泣いてしまった。
玄野はこの時初めて 己が女になった恐怖と西をただの子供扱いしていた迂闊さを知ったのだ。
西が玄野の額の汗を舐める。

「オラ、泣くなよ」

玄野は子供のように泣きじゃくり怒鳴りまくった。

「泣くっつーのッ!!おまっ…こんな事して恥ずかしくないのかぁッ!!元は男とはいえ、女の腕を縛って犯すなんてっ…サイテーだぞ!!」

「だって暴れるだろアンタ」

「…暴れないから外せ」

「却下」

そう言って西は奥の茂みを撫でた。

「はぁっ!?…やぅっ…むり…むりだって…」

西は若干濡れている茂みの奥の突起を摘まむと玄野の身体が仰け反った。

「あぁぁッ!?…やめっやめろっ…」

「嘘。濡れてんじゃん」

西は胸の愛撫も止めずに性器に指を出し入れした。

溢れる愛液にグヂュグチュと卑猥な音が響いた。
「あぅっ…ああああっ…助けっ…んぁっ…もっ…やだぁぁぁっ!!」

西が指を二本突っ込んでいる最中に玄野は痙攣してイッた。

西は玄野を見た。
目元は泣きすぎて赤く染まり、上にパーカーを一枚羽織っただけの状態で首元はキスマークだらけだった。さらにファスナーはヘソの上あたりまで下げられており、丸見えの乳房は突起が充血して逆にリアリティが薄くなるほどいやらしかった。


でも、ちゃんと現実だった。


「玄野」


西は初めて玄野にキスをした。
しばらく口内を舐め回し、深く玄野に繋がれた気持ちになったところで唇を離して言った。

「挿れるから力抜いてろ」

西の言葉にイッた余韻でぼんやりしてた玄野はコントのように我にかえった。

「バカかァアア!!おまっ…バカかァアア!!」

怒りで呂律が回らない玄野は西の顔を足蹴にした。

「てめっ…何すんだ…」

「それはこっちのセリフだァアア!!コエーよ最近の中坊!!何考えてんだッ!!」

短気な西は仕返しとばかりに玄野の赤く腫れた乳首をキツく摘まんだ。

「いっ…はなっ…せ…」

「何って、アンタと一緒だよ。こーゆー事ばっか考えてる」

そうニヤリと笑って唇を舐めた西の顔は中学生にはない色気を放っていた。

西は勢いよく、玄野に痛いくらい勃ち上がった肉棒を突き入れた。

玄野は声も出なかった。圧迫感と痛みで険しい顔つきになり西を睨んだ。

「後で絶対ぶっ殺す…」

その言葉に答えた西の顔は恐らく、もう一生お目にかかれないだろう。普段の人を人とも思っていない微笑ではなかった。
親が幼い子供に手を焼くような、そんな微笑みだった。

「いいよ」

そう言って、西は玄野の脚を抱えて動き出した。



それから玄野は次のミッションで元の身体に戻ったが、西はステルスモードを使ってもないのに1ヶ月間、空気扱いをされ、ミッションで度々、ターゲットと間違われて撃たれそうになったとか。






(あだ名が『西くん』から『もうDTじゃない』になってるんだが…)

(おい、うるせーよ稲葉。ドタマぶち抜かれたいか)

(何で玄野が怒るんだ!?(泣))

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