くろいくろい真っ暗な空にぽかんっと大きなまあるいまあるいお月さまが一つ浮いている夜。 わたくしはなかなか眠れなくてお母さまにナイショでお外にでかけたの。 それから後ろからあたたかい風がふいてきて後ろをみてみたわ。 そしたらまん前におおきなおおきなあかいビーダマがふたつあったの。 わたくしの手ぐらいおおきいんじゃないかしら。 そうおもって手をビーダマにのばしたら目の前がまっくらになったわ。 そのときはじめて気づいたの。 捕 ま っ て し ま っ た 。