テイルズオブlong
とある海の上で
ザザザザザ…
船が海の上を進む音。
鳥の鳴き声。
話し声。
そして―
断末魔。
?「はああああっ!!」
ガキーン!
?「はっ、まだまだ!」
キィン、キィン!!!
「せ、船長!また船員が殺られました!!」
?「何だって!?くっ、………ユーリ…!」
ユーリ「そんな目で見んなよ。お互い様、だろうが!!うちの船員だって随分殺られたよ!」
?「それは君が指示をしないからだろう!!」
ユーリ「いいじゃねーか!それよりお前、行く先行く先で会うけど実は俺等の船ばっか狙ってんだろ!!」
?「いや、ユーリ達が毎回目の前に現れるんだろう!!」
ユーリ「ハッ、んな訳ねーだろ。誰がこんなめんどくさいヤツと会いたがるんだよ?」
フレン「めんどくさいって…心外だな。君には言われたくないよ。」
ユーリ「そうか?俺は結構サバサバしてるって言われるぜ?」
フレン「………ユーリ、面倒だからもう終わりにするよ。…引き上げるぞ!!」
「「「「はいっ!」」」」
ユーリ「あっ、待てよフレン!」
フレン「……何だ?」
ユーリ「お前さ、変わったな。いつもならもっと、楽しそうに戦う癖に、今日は浮かない顔してたぜ。…何かあったのか?」
フレン「……いや…何もないよ。さようなら、…頼むからもう現れないでくれユーリ。」
ユーリ「そうかよ。現れないでくれってのは俺の台詞だっての!」
フレン「はは、そうかな?「船長!大変です!」…………?」
「嵐がきます!!」
ユーリ「フレン、お前の船…。」
フレン「っ、急いで退避しよう!」
慌てる彼等を嘲り笑うように、嵐は段々と迫ってきていた。
[*前へ][次へ#]
無料HPエムペ!