テイルズオブlong
生徒会長
あれからシング達は、二人をどうにか宥めてから、このままでは式に間に合わないと気が付いたので、騒がしく走らなくてはならなかった。
ぜえぜえとエミルが言っているのが分かって、シングがエミルを支える。
ラタトスクも、エミルを引っ張っていく。
その時間は永遠のように思えたが、やがて目の前に扉が現れ、体育館に飛び込んだ。
その際、派手な音をたてたので、周りは冷たい目を向けた。
エミルがペコペコと頭を下げると、周りは前を向いたようだ。
しかし、恐らく生徒会長であろう人物がこちらに向かってくる。
何と言っても生徒会長だ。
きっと怒られる。
そう判断したエミルやヒスイが覚悟を決めてぎゅっと目を瞑った。
しかし、次の瞬間固まってしまった。
シング「わあ、久しぶり、クレス!ちょっと身長伸びたね!!」
シングが生徒会長に友好的に話しかけたのだ。
クレス「シング、本当に久しぶりだね。シングこそ、また一段と大人になったみたいだ。」
生徒会長―クレスも、何か言う訳でもなく、シングと楽しげに話を始めた。
しかし、その和やかな空間は、長く続かなかった。
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