テイルズオブlong ブラコン?シスコン? エミルは申し訳なさそうな顔でシングを見つめていたが、ふと視線を外したかと思えば、誰かに手を振りだした。 その人物が気になって、振り返ったシング達は目を見開いた。 シング「あれ?エミルが…二人??」 それに対してコハクが首を横に振る。 コハク「良く見てシング、瞳の色が違うみたい。」 シング「…あ、ホントだ!ねえエミル!あのそっくりな人、エミルの兄弟?」 その質問を聞いたエミルはこくりと頷き、あちらが双子の兄だと教えてくれた。 その間に近付いてきたエミルの兄が、キッと睨み付けてきた。 それに思わず後退りをしてしまう。 ?「ちっ、何だよお前ら…うちのエミルに何する気だ!離れやがれ!」 そして、荒々しくエミルを抱きすくめたその兄は、安心したように口元に微笑みを浮かべた。 エミル「く、苦しいよ、違うんだ、この人達は何もしてないから…!」 エミルは本当に苦しそうな顔をしている。 気付いた兄は、力を緩め、視線をヒスイに向けたが、そらして自己紹介をし始めた。 ?「俺はラタトスク。エミルの双子の兄だ。エミルに手を出してみやがれ、ただじゃおかねえ。」 ラタトスクは特にヒスイをきつく睨み付けた。 ヒスイ「…お前こそ、コハクに傷でもつけてみろ、ぜってえ始末してやるぜ。」 それに対してヒスイも、ラタトスクを睨み付ける。 その空気の重さに、周りから人が消えていく。 その様子に、コハクもエミルもため息をついた。 [*前へ][次へ#] |